材質にこだわる

今までは三文判で済ませてきた方であっても、不動産契約など何かの契約時にはんこが必要になり、改めて正式なものを準備するというのはよくあるケースです。安価で大量生産されている三文判では、身を危険に晒しかねません。悪用される恐れがある場合には、対策を採ることが巻き込まれないための最善であり、事前に手を打つ備えこそ、なにより身を守る術の筆頭でありましょう。

はんこにこだわりを持って選ぶ人は、暮しにゆとりがある人が多いです。町の商店街や中規模のスーパーなどに併設された鍵屋兼はんこ屋で製作を依頼する際、おおむね数千円から数万円の、実印と銀行印のセットが人気です。単体で手を伸ばしにくく、そもそも店に足を向けることそのものが稀なため、価格は二つをあわせてお買い得の品と思わせないと、お店側もお客様を掴み損ねてしまいます。

一般の買い手は材質には、あまりこだわりを持たないのが特徴ですが、たまに百貨店や専門店などではんこを作る機会があると、奮発して象牙、犀角、水晶、金属などの高価な品に手を出す傾向にあります。頻繁に取り出し持ち歩く場面には日頃迫られはしないので、劣化しにくい高価で確かな材質のものを選ぶのは賢い選択と言えるかもしれません。いざ取り出して契約書に捺印した陰影から破損や文字のにじみ、重なりを初めて知るのでは遅いからです。家で一度試し押しをするということはなかなかしません。逆に使う機会がないのであれば、安価なもので済ませるという方法もあります。印鑑を使用する頻度と用途も考えて材質を選ぶと良いでしょう。